模試の成績表、親はどこを見るべきか

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偏差値だけ見て一喜一憂していた頃

模試の結果が返ってくるたびに、真っ先に偏差値を確認していました。上がっていればホッとして、下がっていれば「今回は何がダメだったの?」と子供に聞いてしまう。

今思えば、それは成績表の使い方としてもったいないことをしていました。偏差値はあくまで全体の中の位置を示す数字であって、「次に何をすべきか」を教えてくれるわけではありません。

模試の成績表には、偏差値以外にも親が見るべき情報がたくさん詰まっています。特に国語は教科の特性上、結果の読み方にちょっとしたコツがあります。

偏差値より先に見るべき3つのポイント

正答率の高い問題を落としていないか

成績表には通常、各問題の正答率が載っています。まず見るべきは、正答率60%以上の問題を間違えていないかです。

正答率の高い問題は、多くの受験生が正解できた「基本問題」です。ここを落としていると、他でどんなに頑張っても偏差値は伸びません。逆に、正答率20%以下の難問を間違えていても、それはあまり気にしなくて大丈夫です。

「みんなが取れている問題を確実に取る」——これが国語の偏差値を安定させる最も確実な方法です。

大問ごとの得点率を比較する

国語の模試は通常、漢字・語彙、読解(論説文)、読解(物語文)のように大問が分かれています。大問ごとの得点率を見ると、お子さんの強みと弱みがはっきりします。

たとえば「漢字・語彙は8割取れているのに、論説文の読解が4割」という子と、「全体的にまんべんなく6割」という子では、次にやるべき対策がまったく違います。

偏差値が同じ50でも、中身は人それぞれです。大問ごとの得点率を見ることで、「何を優先的に強化すべきか」が見えてきます。

前回・前々回との推移を追う

1回の模試の結果だけで判断するのは危険です。国語は出題される文章との相性によって、点数がブレやすい教科です。

大事なのは、2〜3回分の推移を並べて見ること。「毎回、記述で点が取れていない」「漢字は安定して取れるようになってきた」といった傾向は、複数回分を比較して初めてわかります。

国語ならではの注目ポイント

記述の部分点をもらえているか

国語の記述問題は、0点か満点かだけではなく、部分点がもらえることが多いです。成績表に記述問題の得点が載っている場合は、そこを注意して見てみてください。

「書けているけど、聞かれたことに正確に答えていない」場合は部分点止まりになります。逆に、「完璧ではないけど、ポイントを押さえて書けている」場合は、方向性は合っている証拠です。

記述が0点なのか、部分点はもらえているのか。この差は、今後の伸びしろを判断するうえで非常に重要です。

最後の大問が空白になっていないか

時間切れで最後の問題に手がつけられなかった——これは国語の模試でよくあるパターンです。

もし毎回のように最後の大問が空白なら、読むスピードか、時間配分に課題がある可能性があります。内容の理解以前に、まず「時間内に全部解ききる」練習が必要かもしれません。

成績表を見た後の声かけ

模試の結果を見て、つい「なんでこんな問題を間違えるの」と言いたくなることがあります。特に正答率の高い問題を落としていると、親としてはもどかしい。

でも、それを言ったところで子供のやる気が上がることはまずありません。

効果的なのは、できていた部分を先に認めることです。

「漢字は前回より上がってるね」「この記述、部分点もらえてるじゃん」——まず良かった点を伝えてから、「ここはもう少し頑張れそうだね」と弱点に触れる。この順番だけで、子供の受け止め方は大きく変わります。

まとめ——模試は「次の一手」を見つけるツール

模試の成績表は、成績の良し悪しを確認するためのものではありません。「次に何を重点的にやるか」を親子で見つけるためのツールです。

  • 正答率の高い問題を落としていないか → 基礎の定着度がわかる
  • 大問ごとの得点率 → 強み・弱みがわかる
  • 複数回の推移 → 傾向がわかる
  • 記述の部分点 → 伸びしろがわかる

偏差値の数字に振り回されず、成績表の中身をしっかり読む。それだけで、親としてできるサポートの質が変わってきます。


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この記事を書いた人

東大理系学部卒。金融機関勤務。共働き、子供3人。
大学時代に中学受験国語の家庭教師を経験し、予備校の論理的読解メソッドを小学生向けに応用。
15年以上のブランクを経て、自分の子供の中学受験をきっかけに再び国語と向き合う。
ChatGPT・Claude・Geminiの有料プランを使い分け、記述添削や語彙学習にAIを活用中。「理系パパ × AI × 国語」の視点で、忙しい共働き家庭でも実践できる学習法を発信しています。

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