残り1〜2か月。国語で今からできることは何か
受験本番まであと少し。この時期、算数や理科は「最後の仕上げ」として具体的にやるべきことが明確な教科です。でも国語は何をすればいいのか、はっきりしない。
「国語って今からやっても変わらないんじゃないか」と感じる親も多いと思います。たしかに、読解力そのものを直前期に大幅に伸ばすのは難しい。でも、国語にも「直前期にやれば効果があること」と「今さらやっても効果が薄いこと」があります。
それを見極めるだけで、残りの時間の使い方がまったく変わります。
直前期にやるべき3つのこと
①漢字・語彙・知識問題の最終確認
直前期に最も効果が出やすいのが、漢字・語彙・知識問題の仕上げです。
知識問題は「覚えていれば取れる、忘れていたら取れない」というシンプルな分野です。ここを確実にすることで、安定した得点の土台を作れます。
具体的には:
– これまでの模試で間違えた漢字を総復習する
– 頻出の慣用句・ことわざ・四字熟語を最終チェックする
– 文学史(作品名と作者の対応)を確認する
「最後の最後まで伸ばせる」のが知識問題の強みです。
②志望校の過去問で記述パターンに慣れる
読解力そのものを急に上げるのは難しくても、「志望校がどういう聞き方をしてくるか」に慣れることは直前期でも可能です。
たとえば、記述問題で「〜とはどういうことですか」と聞く学校と、「〜について本文の内容をもとに説明しなさい」と聞く学校では、求められる解答のスタイルが違います。
過去問2〜3年分の記述問題だけを抜き出して、解答の型を確認する。これだけでも本番での対応力が上がります。
③時間配分の最終調整
国語で「時間が足りなかった」は致命的です。直前期には、実際の制限時間で過去問を解く練習をして、自分なりの時間配分を決めておくことが重要です。
- 漢字・語彙問題に何分
- 大問1に何分、大問2に何分
- 見直しに何分残すか
この配分を事前に決めておくだけで、本番の焦りが大幅に減ります。
直前期にやってはいけないこと
新しい参考書に手を出す
「この本もやっておいたほうがいいかも」と、直前期に新しい教材を買うのは逆効果です。中途半端に手をつけて消化不良になるだけでなく、「まだやっていないことがある」という不安を増幅させます。
直前期は今まで使ってきた教材を振り返る時期です。
苦手な文章ジャンルを克服しようとする
「物語文が苦手だからなんとかしたい」と思う気持ちはわかりますが、直前1か月で文章ジャンルの苦手を克服するのは現実的ではありません。
苦手な分野は「最低限の失点で抑える」と割り切り、得意な分野で確実に得点する戦略に切り替えましょう。
読解力を一気に上げようとする
読解力は数か月、数年かけて育てるものです。直前期に無理に伸ばそうとして大量の長文問題を解かせると、疲弊するだけで逆効果になることもあります。
親のメンタルサポート
直前期に最も大事な親の役割は、子供のメンタルを支えることです。
国語の点数が不安定でも動揺しない
直前期の模試や過去問で国語の点数が悪くても、親が動揺するとそれが子供に伝わります。「国語はもともと波がある教科だから、本番で力を出せればいい」と、落ち着いて構えましょう。
安心感を与える
「これだけ頑張ってきたんだから大丈夫」「漢字はしっかり覚えたよね」——事実に基づいた言葉で安心感を与えてください。根拠のない「大丈夫」よりも、「ここまでやったよね」という振り返りのほうが、子供の自信につながります。
体調管理を最優先にする
勉強の追い込みよりも、睡眠と食事の管理が大事です。体調を崩して本番を迎えるのが最悪のシナリオ。「今日は早く寝よう」と言えるのは、親だけです。
受験当日のワンポイントアドバイス
本番当日、国語のテストが始まったら:
- まず全体をざっと見る——大問の数、文章の長さ、記述の量を確認
- 漢字・語彙・知識問題から解く——ここは確実に取れる問題。頭が温まっていない最初に取り組むと、リズムが作れる
- 記述問題は空欄にしない——部分点がもらえる可能性がある。何か書けば0点ではなくなる
この3つを試験前日に確認しておくだけで、本番の落ち着きが違います。
まとめ——直前期の国語は「守り」の戦略
直前期の国語で大事なのは、「攻め」ではなく「守り」です。
- 取れる問題を確実に取る(漢字・語彙・知識)
- 志望校の傾向に慣れる(過去問の記述パターン)
- 時間配分を決めておく(本番で焦らない)
- 新しいことは始めない(今ある力を最大限出す)
そして、親としてできる最後のサポートは、お子さんが自信を持って試験会場に向かえるようにすること。ここまでの努力を認め、「あとはやるだけだね」と送り出す。
受験は子供の力を信じるところから始まります。
