【中学受験国語】入試に出る作文・自由記述のコツ——白紙にしないための家庭の構え

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【中学受験国語】入試に出る作文・自由記述のコツ——白紙にしないための家庭の構え

国語の過去問を解いていると、読解問題の最後に「あなたの考えを書きなさい」「あなた自身の体験をふまえて書きなさい」といった設問が出てくることがあります。ふだんの記述問題と違って、本文の中に答えが見当たらない。子どもの答案をのぞいても、「これで合っているのか、親にも分からない」と戸惑ってしまう——そんな声は少なくないようです。

この記事では、こうした課題作文・自由記述と呼ばれる出題がどんなものかを整理したうえで、家庭で見るポイントを2つにしぼって書いてみます。

目次

課題作文・自由記述ってどんな問題?

課題作文・自由記述は、本文を読んだうえで、その内容に関わるテーマについて自分の考えや体験を書かせる出題です。「筆者の意見についてあなたはどう考えますか」「本文をふまえて、あなたならどうするか書きなさい」といった聞き方で、字数は50〜200字程度のことが多いようです。

大事なのは、どの学校でも出るわけではない、という点です。出題するのは一部の学校で、出す学校では続けて出る傾向があるとも言われています。ですから出発点は、志望校の過去問にこの形式があるかどうかを確かめること。見当たらないなら、あわてて対策を始めなくてもよさそうです。

なお、公立中高一貫校の適性検査には400字前後のまとまった作文がありますが、あちらは専用の対策がいる別の世界です。この記事で扱うのは、国語の試験のなかに顔を出す短い作文・自由記述のほうです。

ふだんの記述問題との違い

ふだんの記述問題は、答えの材料が本文の中にあります。傍線部の前後を探せば、使うべき言葉が見つかる。ところが課題作文は、材料を自分の中から持ってくる問題です。本文をいくらにらんでも答えは書いていない——ここが、子どもにとっても親にとっても勝手の違うところのようです。

ただ、だからといって「じょうずな文章」が求められているわけではないようです。問いに正面から答えているか、そして理由や体験がひとつ添えられているか。評価の中心はそのあたりにあることが多いと言われています。気のきいた意見や立派な言い回しよりも、聞かれたことに素直に答えて、そう考えたわけをひとこと付ける。それで十分に形になると考えてよさそうです。

正解がひとつに決まらないぶん、書けば部分点を拾える余地も大きいようです。だからこそ、白紙のまま出してしまうのはとてももったいない。まず何か書く、という姿勢づくりは、ふだんの記述問題と共通です(→記述問題が書けない——白紙をなくす5つのステップ)。

家庭で見るのは2つだけ

子どもが書いた作文を前にすると、「この意見でいいのか」「文章としてどうなのか」と、つい内容の良し悪しを判定したくなります。ただ、正解がひとつではない問題ですから、そこを親が判断しようとすると行き詰まりやすいようです。

家庭で見るのは、次の2つだけで十分そうです。

  • 問いに答えているか——「どう考えるか」と聞かれて、考えが書いてあるか。文末が問いにかみ合っているか
  • 理由か体験がひとつ添えてあるか——「なぜなら」「たとえば」にあたる部分が、ひとつでも入っているか

この2つなら、国語の専門知識がなくても、答案を眺めて30秒ほどで確かめられます。内容が深いかどうか、表現がうまいかどうかは、見なくてかまいません。「ここが書けているね」と拾う加点法の目線は、記述問題の丸つけと同じ発想です(→親の記述採点——塾とズレない加点法の目線)。

書く前に、口でひとこと言わせてみる

それでも、鉛筆が止まったまま動かないことがあります。テーマを前に何も出てこないときは、書かせる前に、会話で1往復するのが助けになるようです。「これ、どう思う?」「どうしてそう思うの?」——親は聞き役に回って、答えを言わないのがこつです。口で言えたことは、そのまま書き起こしやすくなるように感じます。

逆に、書き上がったものに赤を入れすぎるのは、あまりうまくいかないことが多いようです。直されるほど子どもの作文ではなく大人の作文に近づいてしまい、本人も書くこと自体をいやがるようになりがちです。2つのポイントが入っていたら、あとは目をつぶるくらいでちょうどよいのかもしれません。

まとめ——出るかどうかの確認から

  • 課題作文・自由記述は、どの学校でも出るわけではない。まず志望校の過去問で有無を確かめる
  • 出るなら、目標は「白紙にしない・問いに答える・理由をひとつ」。じょうずな文章でなくてよい
  • 親が見るのは「問いに答えているか」「理由がひとつあるか」の2つだけ。30秒で十分

本文に答えがない問題と聞くと身構えてしまいますが、見方を決めてしまえば、家庭で付き合いやすい出題でもあるように感じます。毎週きちんと練習させようとしなくても、大きな心配はいらないように思います。過去問で出会ったときに、白紙にせず何か書けていたら、それをまず認めてあげる。その積み重ねで十分なのだと思います。

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この記事を書いた人

東大理系学部卒。金融機関勤務。共働き、子供3人。
大学時代に中学受験国語の家庭教師を経験し、予備校の論理的読解メソッドを小学生向けに応用。
15年以上のブランクを経て、自分の子供の中学受験をきっかけに再び国語と向き合う。
ChatGPT・Claude・Geminiの有料プランを日常的に使い分け、記述添削や語彙学習に活用。さらに、日々の情報収集や定型作業はAIで自動化する仕組みを自分で組んで回しているので、AIの便利さも限界も実感しています。だからこそ「AIに丸投げせず、最終判断は親」を軸に、「理系パパ × AI × 国語」の視点で、忙しい共働き家庭でも実践できる学習法を発信しています。

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