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6年生の夏から秋にかけて、過去問演習が始まります。このとき親の仕事として急に増えるのが、勉強を教えることではなく、コピーと管理という裏方仕事のようです。塾からは「第一志望は5年分、繰り返して」といった指示が出ることが多く、そのたびに問題と解答用紙を人数分そろえるのは家庭の役目。地味な作業ですが、入試直前まで何か月も続くだけに、始まる前に「回し方」を決めておくと負担がだいぶ違ってくるようです。
この記事では、解き方や振り返り方には踏み込まず、この裏方仕事だけを扱います。過去問の学習面での使い方は、以前の記事(→過去問の活用法)にまとめています。
なぜコピーして使うのか
過去問集に直接書き込んでしまうと、2回目が解けなくなります。同じ年度を解き直す前提なら、コピーして使うのが出発点になるようです。
もうひとつ、意外と見落とされやすいのが解答用紙は実物大に拡大するという点です。市販の過去問集に載っている解答用紙は、紙面の都合で縮小されていることが多いと言われています。縮小されたままだと、記述の解答欄も小さいまま。国語では、解答欄の大きさから「どのくらいの量を書くか」の感覚をつかむことが演習の一部なので、ここが縮んでいると練習の意味が薄れてしまいそうです。過去問集には「実際の試験では○%拡大」といった注記があることが多いので、解答用紙だけでも実物大に近づけておく価値がありそうです。B4やA3といった大きめの用紙が基本になります。
コピー手段は現実的に3択
1つ目は、A3対応の家庭用プリンタ。 初期費用は数万円かかりますが、夜でも早朝でも家で作業できるのが強みです。過去問期にあわせて買い足す家庭も多いと言われています。設置場所と費用が許すなら、有力な選択肢のようです。
2つ目は、コンビニのマルチコピー機。 1枚10円前後で、A3までの拡大コピーができます。数枚ならこれで十分ですが、5年分×複数回×何校分ともなると、店頭に立ちっぱなしの時間がかさみます。「足りない分をその都度」という補助役に向いていそうです。
3つ目は、コピー専門店に外注する。 費用は上がりますが、断裁や冊子化まで頼める店もあります。まとまった量を一気に処理したいとき、時間をお金で買う選択肢として覚えておくとよさそうです。
どれか1つに決める必要はなく、「基本は自宅かコンビニ、量が多い時期だけ外注」のような組み合わせでかまわないと思います。
進捗管理はマス目1枚で足りる
コピーした過去問がたまってくると、次に困るのが「どの学校の何年度を、いつ、何回目までやったか」が分からなくなることのようです。
ここで凝ったファイリングシステムを作り込むと、たいてい続かないようです。役に立つのは、学校×年度のマス目を書いた紙1枚です。縦に志望校、横に年度を並べ、解いた日付を書き込むだけ。2回目はマスに斜線を足して日付を書く。この1枚を過去問の置き場所に貼っておけば、全体の残り量がひと目で見えます。管理のための管理に時間を使わない、が裏方仕事のコツのようです。
週末に「作り置き」して、平日はやらない
コピーの厄介なところは、1回ごとの作業は小さいのに、頻度が高いことです。平日の夜に「明日の分がない」と気づいてコンビニに走る——これが続くと消耗します。
そこで、週末に翌週に解く分をまとめてコピーしておく「作り置き」方式にしてしまうのが現実的なようです。週に1回、30分ほどの作業と決めて、平日はコピーのことを考えない。塾の配布物やスケジュールの整理と同じで(→塾の配布物・宿題・スケジュールをAIで整理する)、細切れに対応するより、決まった時間にまとめて処理するほうが、仕事と両立しながらでも回しやすいと言われています。
まとめ——裏方仕事は「仕組み」で軽くする
- 過去問はコピーして使う。解答用紙は実物大への拡大がおすすめ
- コピー手段は、A3プリンタ/コンビニ/外注の3択を組み合わせる
- 進捗管理は学校×年度のマス目1枚。凝った仕組みは作らない
- コピーは週末にまとめて作り置き。平日はやらない
過去問演習そのものは子どもの仕事ですが、その舞台を整えるのは親の仕事になりがちです。頑張りでなく仕組みで回るようにしておくと、何か月も続くこの時期を、少し余裕をもって乗り切れるように思います。
