模試の国語が上下するとき、親が見るもの・手放すもの

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前回60、今回45。算数は安定しているのに国語だけ

模試の結果票を開いて、国語の偏差値が前回から大きく下がっていると、思わず手が止まってしまうことがあるかもしれません。算数や理科はそれほど動かないのに、国語だけが毎回ジェットコースターのように上下する——多くのご家庭で耳にする悩みのようです。

国語は、出題される文章によって読みやすさが変わります。知っているテーマの文章ならすっと頭に入り、馴染みのない内容だと、同じ子でも点が伸びにくいことがあります。だから、ある程度ブレるのは国語という教科の性質でもあるようです。

ここで親にできるのは、点を上げる技術の前に、まず「1回の数字にどう構えるか」を決めておくことかもしれません。下がった原因そのものの対策は別の話なので、そちらは国語の偏差値が安定しない原因と対策に譲ります。この記事では、結果がブレたときに親が何を見て、何を手放すと楽になるかに絞って書いてみます。

1回の数字で判断しない

模試の偏差値は、その日の文章との相性で数ポイントは動くと言われています。前回より5前後の上下は、特別なことが起きたわけではなく、ふつうの揺れの範囲に収まっていることも多いようです。

そう考えると、1回の結果で「国語が得意になった」「苦手になった」と判断するのは、少し気が早いのかもしれません。見たいのは1回の点ではなく、数回ぶんを並べたときの流れです。3回、4回とためていって、平均がゆっくり上を向いているなら、その間に多少の谷があっても、大きく心配しなくてよい場合があります。

折れ線が1本だけだと一喜一憂してしまいますが、数本ためてから眺めると、ずいぶん景色が変わって見えるように感じます。下がった1点だけを見ているときには「急に苦手になったのでは」と不安になりがちですが、流れで見ると、谷も山もふくめてゆるやかに上を向いている、ということは少なくないようです。

結果票には偏差値のほかにも、設問ごとの正答率や平均点など、いろいろな数字が並んでいます。その一つひとつの読み取り方は模試の成績表の見方にまとめているので、ここでは流れを追うことに絞ります。偏差値だけをノートやスマホのメモに1行書き写しておくと、数回ぶんをすぐ見比べられて便利かもしれません。記録そのものは数十秒で済みますし、見比べる作業も、親が結果票を開くついでで十分です。

親が動じないほうが、次の回につながりやすい

国語の点が大きく下がった回ほど、親のほうが動揺してしまいがちです。けれど、結果票を前に親が深刻な顔をしたり、強い言葉で問い詰めたりすると、子どもは国語そのものを重荷に感じてしまうことがあるようです。

受験の現場でも、点が急に下がったときこそ親が必要以上に動じない・責めないことが、次の回にいい影響を与えると言われています。逆に、プレッシャーが強くかかると、かえって次のテストの結果に響いてしまう場合があるそうです。

「今回は文章が手強かったみたいだね」と一言添えて、結果票をいったん閉じる。それくらいの軽さで構えておくほうが、結果的に立て直しは早いのかもしれません。子どもは、親が落ち着いているかどうかを思いのほかよく見ているようです。親が「国語はそういうもの」と構えていると、子どものほうも、悪かった回を必要以上に引きずらずに済むことがあるように感じます。

下がった回は、原因を1つだけ

とはいえ、下がった回をまったく見ないのも、もったいないように感じます。やることは1つで十分です。「国語が悪かった」で終わらせず、原因を1つだけ一緒に確認してみることです。

  • 時間が足りなくて最後まで解けなかったのか
  • 知らない言葉が多くて、内容が入ってこなかったのか
  • 記述が空欄のまま残っていたのか

このどれだろう、と子どもに聞いてみるだけで、30秒から1分もあれば足ります。原因が1つ見えれば、そこで切り上げてかまいません。何が起きたのかが分かるだけで、親も子も「ただ点が悪かった」という漠然とした不安から、少し抜け出しやすくなるように感じます。

ここで全部の設問を見直そうとすると、親も子も疲れてしまいます。深追いはせず、見つかった1つを次回の小さな目標にするくらいが、ちょうどよいのかもしれません。忙しくて手が回らない週は、この確認をとばしてしまっても大丈夫です。

上がった回も、気にしすぎない

下がった回と同じくらい見落としがちなのが、上がった回の受け止め方です。偏差値は、ほかの受験生との比べ合いで決まる相対的な数字です。良い回も、文章がたまたま読みやすかったり、まわりが取りこぼしたりしたことで、上振れているだけのことがあります。

そのため、上がった回に大喜びしすぎると、次に下がったときの落差が、よけいにこたえてしまいます。数字そのものより、「今回は話の流れがつかめた」といった子どもの手応えのほうを、そっと拾ってあげるくらいでちょうどよいのかもしれません。

まとめ——1回の数字に振り回されない

国語の点は、上がったり下がったりしながら、少しずつ育っていくもののようです。

  • 1回ではなく、数回の流れで見る
  • 下がった回も、親は動じない
  • 原因は1つだけ、深追いしない

この3つを決めておくだけで、結果票を開くときの気持ちが、ずいぶん軽くなるように感じます。毎週きちんとやろうとしなくても大丈夫です。続いた週がゆっくり積み重なっていけば、それで十分なのだと思います。

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この記事を書いた人

東大理系学部卒。金融機関勤務。共働き、子供3人。
大学時代に中学受験国語の家庭教師を経験し、予備校の論理的読解メソッドを小学生向けに応用。
15年以上のブランクを経て、自分の子供の中学受験をきっかけに再び国語と向き合う。
ChatGPT・Claude・Geminiの有料プランを日常的に使い分け、記述添削や語彙学習に活用。さらに、日々の情報収集や定型作業はAIで自動化する仕組みを自分で組んで回しているので、AIの便利さも限界も実感しています。だからこそ「AIに丸投げせず、最終判断は親」を軸に、「理系パパ × AI × 国語」の視点で、忙しい共働き家庭でも実践できる学習法を発信しています。

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